男の精力は肝臓に支配されている!
ドクター志賀の「中高年 性の悩み教室」第2回
男性は雑食主義に徹すべし!
そして、男性は雑食主義に徹すべきです。好き嫌いも言わずに、なんでも食べる、和食良し、肉食良し、洋食良し、積極的に色々な素材を使った料理、つまりバラエティーに富んだ食材を口に運ぶようにする、実はそれが肝臓の健康の元でもあり、精力をいつまでも維持するコツでもあるのです。
なかでも、鶏などの動物のレバーには栄養が多く、ビタミンA、B2、それに鉄分が非常に多いのが特徴です。ビタミンAの中の代表格のレチノールは、目や皮膚の粘膜を保護するためにはたらいています。ビタミンB2も皮膚を保護するために大きなはたらきをしています。
鉄分は貧血を防ぎ、体の神経や筋肉のはたらきを正常に保つために役立ちます。
「レバーを食べてレバーを労る」
ともかく、肝臓に効く食べ物というのは、これだ!というものは特定できないのですが、今述べたように雑食主義を貫き、野菜・果物・肉・魚・穀物などなんでも食べることが、肝臓の機能強化に役立つことを覚えておきましょう。
レバーを勧めるのは、「レバーを食べてレバーを労わる」といういかにも語呂合わせのような食事術ですが、この一見短絡的に見える発想も肝臓に役に立つと信じて、雑食の中の一品に加えておきたいものです。
参考までに、疲労回復のためによいお勧めの料理は次の通りです。
◆鴨鍋(合鴨を用いたさっぱり味の鍋料理)
◆キムチ鍋(キムチでだしをとり、タラや豚肉、豆腐、野菜などを使ったとう
がらしのよく効いた鍋料理)
◆はりはり鍋(水菜の季節にだしに豚肉などをあしらってつくる鍋料理)
◆サクラ鍋(明治から続く、馬肉をすき焼きのようにして食べる東京の伝統的な鍋料理)
このように、鍋料理は、使われる食材を見てもわかるとおり、三大栄養素の炭水化物・脂肪・タンパク質を始めとして、ミネラル・ビタミン類をたっぷりと摂ることができますから、健康維持のため、さらには老いを防ぎいつまでも若々しく生きるためにも、大変役立つ料理の一つと言えるかと思います。
新書『男を強くする! 食事革命』をもとに作成。
- 1
- 2